INTRODUCTION





 Cool, Rad, Dope, Sickと“ヤバいカッコよさ”を表現する言葉は数あれど、その言葉がコピーとしてではなく、自分たちが没頭してきた表現によって定義付けられると、ブランドやデザインコンセプトの本質が生まれてくる。

バイクとサーフィン。このふたつに共通点は少ない。一方は化石燃料を必要とした原動力から生まれるグラビティを楽しむ乗り物。もう一方は月と海の動きから生まれた自然の力をピンポイントで遊ぶ乗り物。

自分好みにカスタムするバイク、そして自分なりの乗り方でスタイルを表現するサーフィン。オイルの匂い、サーフワックスとネオプレーンの匂い。

「静」を「動」で遊ぶ。そして、「動」を「静」で遊ぶ。







Deus Ex Machina – Brand Anthem









 南半球、オーストラリアのシドニーで2006年に産声を上げた“機械仕掛けの神”を意味するDeus Ex Machina。バイクとサーフカルチャーがDNAに刻み込まれた彼らは、決して交わることのない「水」と「油」を融合させた新しい世界観を作り上げた。

 「Deus Ex Machinaの始まりはバイクとサーフィン。その起源にはバイクをオルタナティブな形でカスタムしたり、サーフィンもカチッとしないフリーなマインドが刻み込まれている。真剣勝負のレースとかコンペティションじゃなく、もっと自由でシンプルなカルチャーに感謝し、それをリスペクトすることを表現している。」とブランドマネージャーのロイド氏は語る。

そのコンセプトは、彼らの自由な感覚によりカスタムされた数々のバイクを見てもらえば判るだろう。買って、それをただ所有するだけではなく、自分たちが育ってきた環境や観てきた映画やアート、聴いてきた音楽、遊んできた仲間により育まれた感性をそのままバイクに吹き込んでいる。

Deus Ex Machinaはただのブランドではなく、ライフスタイルの要素のすべてに情熱を捧げる者たちの表現の場である。









DEUS POWDER TOOLS







Deus ex Machina Powder Tools






スポーツとしてではなく 自然と深く遊ぶこと






 Deusのコンセプトは雪山を舞台とする滑り手たちにとっても共通するところがあり、スノーボーディングもまた、自分たちの心の奥にある意思を体からボードへと伝えることによる表現の形。だからこそ、Deus Powder Toolsとともに雪山の世界へと彼らが活動の場を広げているのはあくまでも自然な流れなのだろう。

 ロイド氏はDeus Ex Machinaが考えるスノーボーディングについてこう語る。

 「日本においてサーフィンやバイクは長い文化の歴史を持っている。しかし雪山の文化を考えると、海外と違うところはパウダーやフリーライディングの文化を’90年代からしっかりと今に伝えている。それが凄く面白いと思って、Deus Ex Machinaが日本から世界へと紹介する楽しみのひとつとして、スノーボーディングを選んだ。 日本のパウダースノーは世界トップレベル。スノーボードカルチャーも世界に誇れる独自のものを持っている。Deusのコンセプトにはそこがピッタリ合った。スポーツとしてではなく、自然と深く遊ぶこと。そこを表現するのがDeusの日本におけるスノーボードシーンに対する立ち位置ですね。また、ほかとは違った雪遊びの道具を、ハンドシェイプとは違う形ではなくとも、面白いシェイプの板で表現したいですね。Deus Powder Toolsの名前も、日本のパウダーをはじめ、ゲレンデでもしっかり使える雪遊びの板としての気持ちが込められています」。





豊間裕介 Deus Ex Machina


足裏から全身の重力を地球に預けてフロウを繋ぐ。力の抜き差しとスピードコントロール、この瞬間の自由を求めて山に上がり続ける。
Photo: Atsuo Itakura












Deus Japan Introducing Deus Powder Tools









THINK OUTSIDE THE BOX





 ルールや固定概念に捕われないDeusの考えと、ブレずに現代へと伝わってきた日本のスノーボードカルチャーの融合。「フリースタイル」と「伝統」との混ざり合いでもある。そのDeus Ex Machinaが考えるスノーボーディングを形にするシェイパーとして選ばれたのが、Deusにおける日本人で唯一のゲストシェイパーである、サーフボードビルダーの吉川“Tappy”拓哉氏だ。社会に反逆し、独自の文化を持っていた1970〜80年代のパンクロックシーンやニューウェーブからのインスピレーションをサーフボードに吹き込み、さらにはスノーボードにまで感染させた。





tappy deus ex machina


千葉県いすみ市のシェイプルームにて
Photo: Yasuhito Wakebe







Deus ex Machina Powder Tools


Deus Powder Tools 2019 Line Up









 2013年よりタッピー氏と共同開発が始まり、2015年にデビューしたDeus Powder Tools。その斬新かつ遊び心満載のDeusが提案するルールのないマインドを実証するシェイプにより、感度の高い日本中のスノーボーダーから絶大な注目を浴びた。オイルとエグゾーストの匂いを漂わせ、潮風に乗った神は、滑り手たちが見たこともないようなツールを引っ下げて雪山に上陸したのだ。





TAKUYA “TAPPY” YOSHIKAWA

吉川 “タッピー” 拓哉



 Deus Ex Machinaの世界観から生まれた自由な発想のスノーボード、それがDeus Powder Tools。この協奏曲の指揮者ともいえるタッピー氏とのインタビューを通して、Deusが表現するスノーボーディングにドップリと漬かって頂きたい。

夏のざわめきが過ぎ去った、10月の千葉県いすみ市。世界中からサーファーが足跡を残したタッピー氏のシェイプルームにて、何気ない会話からインタビューは始まった。



tappy deus ex machina

Photo: Yasuhito Wakebe







頭のなかで描いて アウトラインを繋げていくんだよ







サーフボードビルダーとして仕事をされていますが、1年を通してどんな生活をしていますか?

1年を通して基本的にはサーフボード造り。あんまり休みはないね。

冬はどんな動きをしていますか?

いいときを狙って、いいところに滑りに行くよ。バックカントリーは北海道はもちろん、群馬エリアなら天神と岩倉。神楽に関温泉、たまに野沢温泉にも滑りに行くね。

サーフボードビルダーから現在に至るまでの経緯を聞かせてください。

18歳のときからサーフボードの工場で仕事をしていて、そこにプロサーファー兼シェイパーの竹末さんっていう方が居たんだ。その人はもうとっくにスノーボードも始めていて、スノーボードの販売もしていて、スノーボードって面白そうだなと思っていたよ。スノーボードとの本当の出会いは1990年かな。竹内正則さんとか豊田 貢くんとかに教えてもらった。それからハマって湘南から毎週山に行っていたよ。スノーボードのほうが面白くなっちゃった感じかな。

スノーボードにどっぷりとハマっていた頃から、サーフボードビルダーとしての道に戻ったきっかけはどんな理由だったのですか?

なんか、一段落しちゃったんだよ。海外に行って、目標だったジャクソンホールもヘリボーディングも経験できて。 そこからもう1回サーフィン熱がちょっと上がってきてね。サーフィン業界にもう1回戻りたいというのが強くなったんだよね。それが30歳のとき。千葉のあるファクトリーに就職して、そこから修行をはじめたんだ。

Deusのゲストシェイパーとして関わったのはいつ頃からですか?

7〜8年前かな? 海外で何故か俺のサーフボードが人気があってね。

いわゆるツインフィンとフリーサーフという物ですか?

日本ではそういう板はまだ全然ブームじゃなくて、その当時、俺がサーフボードデザインを始めた頃は、ショートボードのコンペのボードばかり。みんなから、「お前そんな板つくって誰が買うんだ?」みたいなこと言われながらも、好きだったから続けてたら、それからブームが来て、Deusからもフックアップされたみたいな流れかな。





tappy deus ex machina


L→R Hornet, 7’3 Machupichu





サーフボードのシェイプに対するこだわりとはどんなところですか?

やっぱり今の時代、映像コンテンツを見たり、世界の最先端のデザインとか、すぐ見れちゃうわけでしょう? 昔はカルフォルニアとかオーストラリアに行って自分の目で見てた。でも今はもう時間もないし、インスタとかを見て、若い子たちの最新のデザインを見たりしてる。

海外のシェイパーがこのシェイプルームに来てくれたり、ここでもシェイプする若い子たちもいるんだけれども、そういう子たちのインスピレーションもありつつ、自分の引き出しのなかを上手く組み合わせて、新しいデザインをつねに探っている感じかな。なおかつ、その昔にあったデザインも、ちょっとだけリニューアルして、ちょっとずつ、あんまりぶっ飛ばないような形で、少しづつ出しているよ。

デザインの引き出しは、あと5年後ぐらいまでは、ちゃんと頭のなかに持っている。

スノーボードをデザインするにあたって、サーフィンからのインスピレーションは大きいですか?

メチャメチャあるけどね。作り方もハンドシェイプするときも一緒だし、ノーズ、センター、テールを計ってその3点をボードにつなげていく。テンプレートを繋げてっていうのも同じ考えで、同じやり方だから違和感なくできる。ただサイドカーブがサーフボードとスノーボードとは逆だから。ただスノーボードをやっていたから、全然そこは感覚で分かっているし、あとはいろんなメーカーの数値を見て、自分のなかで解釈してちょっと広げようとか、こっちがいいかな? もっと狭めたほうがいいかな? っていうのを、考えながらメモして計算して、まずはこの3つ(ノーズ、センター、テール)の幅を頭のなかで描いてアウトラインを繋げていくんだよ。そういうやり方でシェイプしていくよ。

Deusのスノーボードは遊びが効いた個性的なデザインが多い印象です。板をデザインするにあたって、こだわりはありますか?

有効エッジの使わないところは、遊べるところだなって考えてるから、なるべく視覚的におもしろい形を考えてる。ノーズウイングとか、たぶんスノーボーダーの人だと、思い浮かばないかなってことも、思い浮かんじゃうしね。パフォーマンスに関係ないところは、ところはどんどん遊んじゃおうかなっていう。スパナテールは性能にはちょっと関係するだろうけど。ちょっとでもあまり見たことのない形をしたいな。

既存のパウダーボードで、なにか感じていることはありますか?

まぁ、どうしても、みんな同じようになっちゃうよね。海外のボードも、なんか最近玉井(太郎)さんの板っぽいのがいっぱい増えているし。もちろん俺も、すげぇインスパイアされた。TJ BrandやGentemstickやらいろいろなブランドの数値面は見てるよ。先駆者のデータがあればこそ、得る物は大きいよね。サーフボードの作り方もそれに結構近くて、やっぱり先人たちのデザインを俺なりに解釈してる。そういう感じのデザインが多いかな。

新しい板をシェイプするときは、ライディングと斜面をイメージして、そこから理想のシェイプを描くのか? もしくは、この形の板を作りたいなっていう、形状からですか?

その全部かな。最初は自分の作りたかった板を作ったけど、今は裕介(豊間)もいるから、こういう板を作りたいっていうのを、ライダーとかスタッフみんなで話してる。今はDeus Powder Toolsが始まってから4〜5年経ってるから、乗り手のかたの声も反映されている。ユーザーからの意見も取り入れる事ができるね。







好きモノ同士、板について話しが始まれば話は尽きない。
Photo: Yasuhito Wakebe





Deus Powder Toolsの初号機、Pikeのコンセプトを聞かせてください。

Pikeは、サーフ、スケートチックな板。スキー場の壁とか、パウダー、ゲレンデで遊べる楽しいボードを作りたかった。テールもキックをつけてフェイキーもできたりね。

フィッシュテールにも関わらず、その狙いがあったんですね。ピンテールのMuleやほかのボードはどうですか?

サーフィンでもそうなんだけど、ピンテールって水面に入りやすくて反応がクイックでしょう? スノーボードも絶対そうだなと思って、同じようなイメージで作ってみた。まぁ、本当に同じだったね。ほかのブランドでもあるにはあったけど。でもなんかちょっとウィング付けて、デザインしてみようかなみたいなさ。

Muleは、形の奇抜さとテールのコントロール性、ツリーの狭いところでも全然キュキュキュっていったり。 テーパードでピンテールが雪面に入って、狭いところでもこのクイックな反応とコントロールできるっていう、動きの軽さをイメージしたかな。

Tizonaは、裕介のフィードバックもあって、ビッグマウンテンを意識している。初めてのフラットボトムで、ちょっとしたスリーブとコンベックスが入ってる。自分でもスノーボードに乗れるけど、裕介は俺には判らない部分にもアドバイスとフィードバックをくれるからすごく助かっている。サーフィンでも同じでライダーのフィードバックはすごく大切。

The Stubbyは、もうなんだろう。コンビニエンスカットボードみたいな(笑)。本当ラクだから、どこでもいけちゃう。マーケットを見てミニファットな形状がキテるなって感じたこともあって、自分なりのちょっと変わったアウトラインの短いファットボードを狙ったね。そしてWahooは、柔らかくてもトーションがしっかりと効いてる、かなり使えるボードだね。

マーケットに合わせるものと、自分の作りたいものの、その狭間でなにか葛藤することはありますか?

新しいモデルを作るときには、売れるもの作らなきゃいけないでしょ? でももっと本当は全然違うものを作りたい。例えば、オレのなかではエッジは完全に要らないんだ。エッジなしだと気持ち良さが全然違ってくる。グルーミングでカービングや飛んだりする人や、エクストリームな斜面にはエッジが必要だろうけど。パウダーでただ気持ち良く滑るなら、邪魔なだけだよね。ただ製品として量産するのは難しい。だからブランクスを切って乗ることもあるよ。こういう板は太くすることに意味あるから、エッジのある板で作っても違う。

やっぱり、面乗りは絶対気持ちいいから、サイドカーブほとんどいらない。逆サイドカットもいいだろうね。 でも太めのシェイプでまぁまぁ真っ直ぐで、ちょっとサイドカーブが入っているぐらいでいい。スノーボードでは絶対機能しないような形が、俺だったらできるし、乗れちゃうから。でもそっちのマーケットができたら、どうなんだろうね。実現しちゃったら、こっちが売れなくなっちゃうから。まぁ本当、その狭間で難しいところだよ。

面で滑る気持ち良さなんですね。

昔っからそうだった。ノーズの形変えたり、ちょっと改造したりとかね。だから「スノーボードを自分でデザインできたらな」とはずっと思っていた。

ブランクスとサーフボードとの違い、どういう感覚で切っていますか?

サーフボードは材質がまず違うし、パースも違うし、3Dでしょう。ブランクスは、まあ平面な2Dだけれどもやり方は一緒。ノーズ最大幅、スタンス幅、スタンス最大幅、テール最大幅、それをつなげていく。まあ、サーフボードと一緒。あとはサーフボードはボトムにアウトラインを描くけど、スノーボードはデッキに描く。テストボードをブランクスから切ってみることもあるけど、エッジレスでインスピレーションしたものを、エッジのある板に落とし込んだとしても、全然違う乗り物ものだから。あまり意味がない。

ブランクスで実験して落とし込んだって言った製品の方が、もしかして説得力があるのも知れないけどね。エッジがあるものとしての絶対的なバランスを洗練させていくことが大事かな。

スノーボードのシェイピングの経験から、サーフボードデザインの新しいドアが開いた感覚はありますか?

デザイン的にはないかも知れないけど、気持ち的にはすごくあるかもしれない。スノーボードデザインは本当好きなことっていうか、やりたかったことだからね。昔にもスノーボードを作りたいと思ってたしね。その昔、べースレスのバインディングががちょっと流行ってて、そのときは自分で自作のバインディングも作っていたよ。

スノーボードのシーンにおいて、Deus Powder Toolsはどんな立ち位置を目指していますか?

普通のフリースタイルボードや、ツインチップのボードとかもなければダメなんだろうけど、そこは目指してない。ただ、こういう板がもうちょっと広まって、もうちょっとバズって欲しいかなって感じはする。同じデザインのレングスも増やしたいっていうのもあるけど。それは、いろいろな部分で難しいかもね。それをするなら、どんどんニューモデルを増やしていくよ。

最後に、Deus Powder Toolsとは?

遊び心がある実験的なブランドだよね。タッピーがデザインした、ちょっと変わったパウダーボードみたいな。





tappy deus ex machina


この2本の腕が生み出してきたマジックボードは数しれず。
Photo: Yasuhito Wakebe







YUSUKE TOYOMA

豊間裕介



 雪山をキャンバスにフォトジェニックな滑りで魅せてくれる豊間裕介。 固定概念に捕われないDeus Powder Toolsのボードに乗った感想とブランドの魅力を、ライダーである裕介が話してくれた。





豊間裕介 Deus Ex Machina

Photo: Atsuo Itakura







上手い下手関係なく真剣に遊ぶ







豊間裕介 Deus Ex Machina


多くのパウダーショットはスプレーを巻き上げる瞬間を見ることが多いだろう。フロウとリズム、そして鋭いターン。ボトムターンでシャッターが切れるのは、そのすべてがアーティスティックでなければ成立は不可能。
Photo: Atsuo Itakura









Deusの板のフィーリングはどんな印象?

「今まで、大会とかで結構バチバチなレース系の板に乗ることが多くて、パウダーボードってなかなか乗ることがなかったんですよ。2016年にタッピーさんから奇抜なシェイプのMuleの板を授かって、乗った瞬間に乗り味やフレックス、雪との相性が僕のなかで完璧にマッチしたというか。とにかくフィーリングがすごく良かったですね。


自分の滑りで大切にしている部分ってどういうところ?

やっぱりどんな状況でもちゃんと楽しむっていうところですね。真剣に遊ぶ。そこを僕はモットーにしてるんですよね。

タッピーさんと開発した板はどんな板ですか?

基本的に僕はパウダーを滑るけど、カービングもできるし、オールラウンドで遊べる板が欲しくて。そのなかでやっぱりスピード出せる板っていうのを、タッピーさんといろいろ話しましたね。タッピーさんの考えと僕の言ったことが融合してできたのが、Tizona。相棒ですね。はい。ほんま良きパートナー。

裕介がDeus Powder Toolsに乗る理由は?

タッピーさんに会ったときも本当にそうでしたけど、Deusのみんなは、大の大人が全開で遊んでいるところですね。それが、もう俺にはすごく魅力的で。こういう人って世の中に少ないなと思っていたんです。上手い下手関係なく真剣に遊ぶっていうところに、すごい魅力を感じますね。





豊間裕介 Deus Ex Machina

ごっぷりと掘れたリップでテールを弾く。一期一会のフェイスで魅せたエアーは、裕介らしいどこか攻撃的な一枚。
Photo: Atsuo Itakura









スノーボーダーとしてつねに新たな世界を追い求めている豊間裕介はタッピー氏にとっても重要な存在であり、チームライダーとして、そしてひとりのスノーボーダーとして多くのフィードバックやアイデアを共有している。Deus Powder Toolsのラインナップのなかでもっとも存在感を与えているTizonaこそ、「作り手」と「滑り手」が共に生み出した1本だ。







豊間裕介 Deus Ex Machina

面ノリのフルカービングでスプレー巻き上げる。想像してみて欲しい、静寂の森で鳴る雪の音を。

Photo: Atsuo Itakura











THE GAME CHANGER



Deus ex Machina Powder Tools

Photo: Atsuo Itakura







Powder board? No, this is the POWDER BOARD







スノーボードの進化とともに、スノーボードのシェイプは洗練され、多くは淘汰されてきた。そのなかで“パウダーボード”と聞くと頭の中でなんとなくイメージが湧いてしまう。その“パウダーボード”というジャンルは、いつの間にかスノーボーダーたちの共通言語となった。しかし、そのジャンル別けはある種のマーケティング用語ともなりつつある気もする。

Deusが提案するDeus Powder Toolsは、パウダーというワードでさえ入っているものの、近年の「よくあるパウダーシェイプ」というボードたちの概念を覆した。 海からやってきた“機械仕掛けの神”は、どうやら新たな遊び道具を片手に、日本中のパウダーを食い尽くすつもりかもしれない。















Deus ex Machina Powder Tools





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