群馬・水上エリアに新たなムーブメントが誕生した。国内最大規模の人工地形イベント「Minakami Vibes」のプロデューサーであり、谷川岳の前人未到の斜面を攻め続ける勝山尚徳が手掛けるコンテスト「Minakami Banked Classic」だ。
果たしてどんなコースなのだろうか? 第1回大会の最速は誰なのか!?
Photos by: Atsuo Itakura, Filmd by: Kuwa Drone, MLB Filmz, Epic Snowboarding Magazine.
Words by Epic Snowboarding Magazine. Special Thanks: Influenza Go Go, White Valley Ski Resort.
ホワイトバレーに誕生したバンクコースはまさに雪面のアート
Photo: Kuwa Drone
Minakami Banked Classic 2018 Movie
3月18日(日)に群馬県・ホワイトバレースキー場にて開催された「Minakami Banked Classic 2018」。昨今盛り上がりをみせるバンクドスラロームだが、その魅力のひとつといえば、地形を熟知したライダーが手掛けるラインを楽しめるということだろう。急斜面や天然の沢など、会場となる山ならではの滑り方や地形に合わせたライン取りは、滑り手の好みが色濃く出るから面白い。もちろん今大会のコースは勝山尚徳によるラインだ。そして、Minakami Diggersによって12日間をかけてコースは誕生した。
山頂付近の斜面に登場したコースは、滑りのフロウを重視した巨大なバンクが連続する。そのひとつひとつのバンクが、3Dの重力と戯れる醍醐味を体感できるボウル形状で、バンクとバンクの繋ぎはまるでスパイン地形のように面と面がクロスしている。見ているだけでうっとりするような美しいラインで繋がったバンクだ。斜面を使ったアートかのようなコースは、大きいバンクなだけに最速のフォールラインを見極めて落とすといったラインチョイスが問われるということも「Minakami Banked Classic 2018」のコースの特徴だろう。
定員130名というエントリー枠はあっという間に締め切りとなり、驚いたのは参加者が5才から70才までという年齢の幅広さだ。あらゆる世代ががタイムを競い、そして、滑る喜びを共有して楽しんでいたのがとても印象的。ハイスピードでフォールラインへ落とし込む覚悟と、地形に対する瞬時の対応力などスノーボードにおける総合滑走力が問われるバンクドスラローム。自分の最速スピードで滑るというシンプルな行為だからこそ、あらゆるスノーボーダーが楽しめる一大ムーブメントになっているのだろう。
水上に誕生した新たなバンクドスラロームのコンテストを写真家・板倉敦夫の写真とハイライト映像とともにお届けする。
Minakami Hard Core勝山尚徳はスタイル全開
Rider: Hisanori Katsuyama Photo: Atsuo Itakura
参加ライダーのなかでもひときわド渋なランを魅せた豊間祐介
Rider: Yusuke Toyoma Photo: Atsuo Itakura
Photo: Atsuo Itakura
Rider: Unknown Photo: Atsuo Itakura
Rider: Yosuke Nishida Photo: Atsuo Itakura
オペレーターの諸田直人や、平良 光、阿部亮介と、このエリアを滑走する好き者らをはじめとするMinakamki Diggersによる城壁のような手積みで作られたバンクに感服
Photo: Atsuo Itakura
国内バンクドスラロームコンテストの総本山「Tenjin Baked Slalom」のキーパーソンたちが、MCや計測もがっちりサポート
Photo: Atsuo Itakura
Rider: Claude Maki Photo: Atsuo Itakura
Rider: Shinji Sato Photo: Atsuo Itakura
各クラスの1位には、国内最高峰のバンクドスラロームコンテストの総本山「Tenjin Baked Slalom 2019」への出場権が授与。
水上ローカルたちが手掛ける、バンドスラロームコンテスト「Minakami Banked Classic」。
今回参加できなかったスノーボーダーは是非、次回開催へ参加して欲しい。
極上のコースがオモテナシしてくれることに違いない。
MINAKAMI BANKED CLASSIC 2018 リザルト
MEN’S OPEN
1位 瀬田一真 00’48″90
2位 小暮武頼 00’49″54
3位 青井巧馬 00’49″78
WOMEN’S OPEN
1位 國行 愛 00’55″41
2位 はいしまゆみこ 00’58″46
3位 三上ケイト 01’00″52
MEN’S MASTER
1位 吉田正幸 00’48″87
2位 山田宗隆 00’49″70
3位 小幡祐介 00’50″34
WOMEN’S MASTER
1位 田中まほ 00’56″39
2位 三澤かな 00’57″31
3位 大沢啓子 01’01″44
MEN’S GRAND MASTER
1位 豊田 貢 00’54″73
2位 三上晃司 00’55″78
3位 伊藤富士根 01’00″53
WOMEN’S GRAND MASTER
1位 金谷民子 01’04″95
MEN’S AMATEUR
1位 山中智弘 00’49″01
2位 夏目啓一郎 00’52″56
3位 船浪知倫 00’53″16
WOMEN’S AMATEUR
1位 鈴木杏奈 00’56″24
2位 前原悠子 00’57″32
3位 木下美希 00’58″28
MEN’S YOUNG
1位 岸野 楓 00’56″43
MEN’S JUNIOR
1位 赤尾海璃 00’54″99
2位 福島優友 00’55″34
3位 青井慈英 00’55″83
WOMEN’S JUNIOR
1位 野口海桜 00’58″01
2位 木下花菜 00’59″00
3位 三上リタ 01’11″79
MEN’S GROMMET
1位 村岡大輔 00’53″49
2位 加藤 虎 00’55″11
3位 木下盛登 00’55″37