国内最高峰の3Dバンクが連続するバンクドスラロームコンテスト「Minakami Banked Classic」。
雪と地形がもたらすアートさながらの特設コースを舞台に繰り広げれたタイムレース。
コンテストレポートをハイライト映像と写真とともにお届け。
Photos by: Masayoshi Kamimori, Kentarou Fuchimoto. Filmd by: Kuwa Drone, MLB Filmz, Epic Snowboarding Magazine.
Words by Epic Snowboarding Magazine. Special Thanks: Influenza Go Go, White Valley Ski Resort.
バンクのクォリティに妥協をゆるさない、鬼軍曹こと勝山尚徳ディレクションによる3Dバンク。
Minakami Banked Classic 2018 Movie
Edit By Epic Snowboarding Magazine
3月17日、群馬・水上ホワイトバレースキー場にて、2度目の開催を迎えた重力を楽しむバンクドスラローム「Minakami Banked Classic」。勝山尚徳とMinakami Diggersによって、13日の造成期間を経てハイスピードで全身を預けることができる11のバンクが誕生した。昨年の開催に続き、城壁かのように積み上げられた巨大バンクは、雪とシェイプが織りなすアートさながらの極上のコースだ。
昨今、国内外でムーブメントとなったバンドスラロームは、2020年に10周年を迎えるTenjin Banked Slalomをはじめ、ムーブメントからカルチャーへと深化するタームへ突入をはじめている。各地で開催されているバンクドスラロームコンテストのなかでも日本最高峰といえるコースの仕上がりは、バンクドシーンをリードするコンテストであることを証明しているのではないだろうか? それは、滑り手の数だけそれぞれのスタイルがあるように、バンクもさまざま表情がある。面に貼り付けてバンクを存分に踏み込めるものや、横振りの強い回廊。タイトなエッジングを必要とする狭いバンクまで、それぞれのコースに癖があり、その個性をも楽しめるのというのが醍醐味だ。とはいえ、コースの難易度よりも面白みを感じることができるのは、なによりも限界のスピードで板を踏んでいける気持ちよさではないだろうか? 人それぞれの感覚があるにせよ、「Minakami Banked Classic」が重力を感じることができると書いているのは、ハイスピードでバンクに貼り付けるからだ。
重力に身をゆだねてソールを3Dバンクに張り付ける。バンクのハイラインからフォールラインへ全身で踏む。ベストラインを狙うには、それぞれのバンクでラインセレクトとキモとなるのが力の抜き差し。フリーライディングの醍醐味のひとつである重力と戯れる地形遊びの魅力を存分に感じることができるコースは、フリーライドの好きモノスノーボーダーたちを芯から高ぶらせていたに違いない。
フォトジェニックな滑りでギャラリーの注目を集めるMBCベストラインの豊間祐介
Rider: Yusuke Toyoma Photo: Kentarou Fuchimoto
運営の合間にコースチェックがてらのスムースラン
Rider: Hisanori Katasuyama Photo: Masayoshi Kamkimori
Photo: Kentarou Fuchimoto
スタイリッシュな身のこなしで目を引く滑り魅せていた岡本 航
Rider: Wataru Okamoto Photo: Masayoshi Kamimori
インスペクションに未参加でベストタイムを叩き出した2冠のチャンプ、瀬田一真。昨年の優勝に続き、MBC最速の称号を手にした
Rider: Kazuma Seta Photo: Masayoshi Kamimori
レングスの短いオリジナルシェイプの板が目を惹く、水上を拠点にM of MやTonedtroutを手掛ける福山正和
Rider: Masakazu Fukuyama Photo: Kentarou Fuchimoto
Photo: Masayoshi Kamimori
Tenjin Banked SlalomやMBCではおなじみの名物MC、Rediの大江信之もMCを務めるなかドロップイン
Rider: Nobuyuki Ohe Photo: Kentarou Fuchimoto
Rider: Aya Sato Photo: Masayoshi Kamimori
Rider: Aya Sato Photo: Kentarou Fuchimoto
Chikichiki Banked Slalomに続き、オープン女子優勝を飾った2019年バンクドクイーンの称号が相応しい佐藤亜耶。
Rider: Unkown Photo: Kentarou Fuchimoto
ストリート撮影の合間に参加した長谷川 篤。無駄のないラインチョイスで好タイムをマーク。
Rider: Atsushi Hasegawa Photo: Masayoshi Kamimori
Photo: Masayoshi Kamimori
Photo: Kentarou Fuchimoto
MBC最速の称号を手にしたは、石打丸山ローカルで南魚沼のルーキー瀬田和真。MBC最速タイムとなった38:88は、インスペクションなしで滑走した1本目のラン。2018年大会の優勝に続いて2冠のチャンプとなった。
オープン女子の優勝は佐藤亜耶。先日、天神平スキー場でおこなわれた「Tenjin Banked Slalom」で僅差で優勝を逃した悔しさと、MBC前日に開催された石打丸山でのChiki Chiki Banked Slalomで見事優勝を果たし、自信を持って臨んだ結果だろう。
昨年に続き、またたく間に定員オーバーとなったMBCのエントリー。参加者はキッズから50代のマスタークラスまでのあらゆるジェネレーションの170名だ。まだ参加したことないスノーボーダーはぜひ、最高峰の極上のバンクを味わいに参加してみて欲しい。
各クラス優勝者に贈られるMBC2019トロフィー
Photo: Kentarou Fuchimoto
MINAKAMI BANKED CLASSIC 2019 リザルト
MEN’S OPEN
1位 瀬田一真 00’32″88
2位 豊間祐介 00’33″13
3位 岡本 航 00’33″33
WOMEN’S OPEN
1位 佐藤亜耶 00’35″61
2位 北原あゆみ 00’35″71
3位 野口海桜 00’36″29
MEN’S MASTER
1位 熊木秀一 00’34″00
2位 西田洋介 00’34″84
3位 南雲利仁 00’35″14
WOMEN’S MASTER
1位 三澤加奈子 00’39″48
2位 西本登紀子 00’40″33
3位 石井詩織 00’45″83
MEN’S GRAND MASTER
1位 三上晃司 00’40″79
2位 中井 徹 00’40″95
3位 伊藤富士根 00’42″05
MEN’S AMATEUR
1位 落合大地 00’36″70
2位 遠藤聡人 00’37″21
3位 松山 望 00’37″23
WOMEN’S AMATEUR
1位 木下花菜 00’40″68
2位 鶴岡友紀 00’42″48
3位 森田美咲 00’42″96
小学生男子
1位 福島優友 00’36″79
2位 加藤 虎 00’37″25
3位 木下盛登 00’37″64
小学生女子
1位 三上リタ 00’48″34
2位 笛木紬生 01’04″47
3位 田中こころ 01’33″92
WOMEN’S JUNIOR
1位 田尻夕夏 00’34″63
2位 川田悠雅 00’35″42
3位 青井慈英 00’36″43
BEST LINE
豊間祐介
タイム&フルリザルト
Minakami Banked Classic 2019 総合順位
Minakami Banked Classic 2019 クラス別