好きモノスノーボーダーたちを芯から高ぶらせた「Minakami Vibes 2019」。
雪と太陽、地形に色濃く刻まれるライン。そして、笑顔と込み上げる歓喜。その空気感すべてがアートさながらだ。
Yoshi Josef Toomuchが切り取ったモノクロームの世界とともに水上のヴァイブをお届けする。
Photos by: Yoshi Josef Toomuch, Video by: Epic Snowboarding Magazine.
Special Thanks: Minakami Diggers, Native Products, Influenza Go Go
Minakami Vibes 2019
想像力を掻き立てられる。無数のライン、スピード、トリック、そしてフロウ。地形パークは、スノーボーダーとして滑りの個性を存分に出せるのが特徴なのではないだろうか? リッピングで気持ち良くなって、当て込み過ぎてスピードロスしたり。速いラインで踏んで、トップスピードで予想外のラインが生まれたり。飛ぶ、擦る、重力と戯れる。スノーボードのならではの醍醐味を1本のラインで楽しめるのだから、地形イベントにみんなが熱くなるのには理由がある。
4月13、14日に天神平スキー場で9度目の開催を迎えた「Minakami Vibes」。4月初旬に恵みの降雪も重なり、ボトムに巨大なデュアルボウルを構える魅惑的な地形パークが誕生した。バンク、スパイン、ボウル、自由度の高い3D地形は、それぞれのセクションがさまざまな顔を持ち、好奇心を触発する。休む間も疲れも忘れるほどのハイグレードなテーマパークは、近年のVibesのなかでもグッドヴァイブを体感したスノーボーダーは少なくないだろう。 そして、なにより見事な晴天に恵まれたのだから、いうことはなし。
林 正久のハイスピードで全開のFs スミスグラインド。Sick!!
Rider: Masahisa MAGUN Hayashi
アプローチから排水溝を抜けるまで、一切の無駄な動きがない。そして全開のスタイル
つねに目線を釘付けにさせられてしまう粋な男、増田塁揮は、Epic的Vibes2019のベストスタイラー
Rider: Ruiki Masuda
地形の匂いを嗅ぎつけて、はじめての天神平に登場した、相澤 亮のエネルギッシュなインバート。
血気盛んな滑りはパイセン方々を唸らせた
Rider: Ryo Aizawa
デカいのはサングラスと板だけじゃない。
どデカいスプレーを撒き散らす存在感抜群のリッパー、Stone D 竹内也人
Rider: Narito Takeuchi
諸田直人なしにしてVibesパークはあらず。
誰よりもコース造成に時間費やしたオペレーターは、自分自身でドデカいメソッドをキメるために努力したに違いない
Rider: Naoto Morota
こちらも天神平初登場のRome SDSのアップカマー、タマムシこと大村優生。
誰だアイツは!? なんてパイセンの方々も声にするほど、終始Vibesを賑やかやかした
Rider: Yuki Omura
つねにノーズを下げる生命力にあふれたスタイルが滲み出る水上の将軍、勝山尚徳
Rider: Katsuyama Hisanori
POW (Protect Our Winters Japan)、地形研究会、HAND代表のGKこと小松吾郎
Peacemakerでバーチの無重力を味わうBs スミスグラインド。
Rider: Goro Komatsu
Like a カモシカ(KM4K)スタイル◎。伊藤直樹のド渋いミュート
Rider: Naoki Ito
排水溝オーバーのBsレイジーで雪の音を鳴らすM.Y.K-Boyz武田 誠
Rider: Makoto Takeda
Rome SDS山村 未駆人の見惚れるほどのノーズボーン
Rider: Mikuto Yamamura
リフト線下横の名物ヒップで空を舞う平良 光。
フルストンプのランディングに歓声の賞賛
Rider: Hikaru Taira
0から1。カルチャーを創る人の人間力は多くの人の心を動かす
2日間のイベント終了後の今なお、アフターヴァイブスを楽しむ好きモノスノーボーダーが後を絶たない地形パーク。そんな地形パークの造成を手掛けたのは、天神ではお馴染みの水上ディガーズ。谷川岳の急斜面を突き詰める勝山尚徳をはじめ、オペレーターの諸田直人、ディグライフを探求するMinakami Baseの平良 光らローカルディガークルー。そして、シェイパー持参で掘りをサポートしてくれた方々。14日間をかけてパークを作り上げ、イベント前日には深夜2時頃までシェイプしてくれた水上ディガーズのオモテナシの舞台裏の活躍もここに伝えたい。Big respect!!
そして、そんなMinakami Vibesは2020年に開催10周年を迎える。水上ディガーズの集大成ともいえる盛大に作り込まれた地形が誕生するという話なのだから、今から楽しみで仕方ない。
日本が世界に誇るムーブメントのさらなる深化はまだまだ止まらなそうだ。
See You Next Season✳︎
“Minakami Vibes 2019”ハイライトムービー