‘90年代よりパークの聖地として、数多くのフリースタイラーから絶大な人気を集めてきた石打丸山。このゲレンデを滑り込んだことで実力を伸ばし、現在トップライダーとして第一線で活躍しているプロスノーボーダーは数知れず。それはハイクオリティなパークやハーフパイプが設置されていることに加えて、このゲレンデのポテンシャルが高いからこそ可能なこと。いったい石打丸山の何がそうさせるのだろうか?
Words by Epic Snowboarding Magazine, Photos by Akira Onozuka
2017-18石打丸山ムービー
山頂から観光口、中央口、ハツカ石口という3つのベースに向かって広がる石打丸山は、さまざまなコースバリエーションを楽しめるのが最大の魅力。そこには日本屈指のパークやパイプが設置されているだけでなく、キレイなグルーミングバーン、さまざまなパウダーコース、緩急に富んだコース、そして変化に富んだ地形の数々が待ち構えており、どんなレベルのスノーボーダーも雪山の醍醐味を120%満喫できること間違いなし。トップ・トゥ・ボトムでカービングや地形を楽しむもよし、パウダーを求めてノートラックを狙うもよし、パークやパイプでスキルアップするもよし、幅の広いコースで基礎スキルを磨くもよし。滑り応え満点のゲレンデなので、何度滑っても決して飽きることはないだろう。だからこそ、石打丸山は足繁く通いたくなるのだ。そして、通えば通うほど上手くなることが実感できるはず。それゆえに、トッププロからビギナーまで全レベルのスノーボーダーが全国各地から集まってくるというわけだ。
Rider: Takashi Sekiguchi
Rider: Tatsuya Nagumo
日本有数のハイクオリティパーク
Rider: Kuya Kubota
国内のパークシーンのメッカとして、つねに進化し続けてきた石打丸山のスノーパーク。スノーケースデザインがプロデュースするメインパークは、滑り手が好みに合わせて自由にラインが選べるように、セクションすべてのサイド面なども整備されており、一本のラインのなかに、バンク、ノール、ジャンプ、ジブといったフリースタイルのあらゆる遊びが楽しめてしまう。ハイブリッドなレイアウトでジャンルレスで楽しめる新感覚パークと言っても過言はないだろう。しかも、そのクオリティの高さは折り紙付きで、シーズン中は多くのトップライダーに遭遇する確率もかなり高い。もちろん、ビギナーの練習に適したアイテムもあるので、シーズンを通して滑り込めば、かなりのレベルアップが狙えるのだ。
そして、今シーズンより南魚沼市が運営に携わる「ガンホーモンスターパイプ」がオープン。2本のハーフパイプが設置されており、こちらもパーク同様にステップアップができるのが魅力。オリンピックで注目が集まるハーフパイプにチャレンジしたいスノーボーダーは行くしかない! ちなみにモンスターパイプは 、全長170m、高さ6.7m、幅22mという世界最大級のスペックを誇っている。また、本数を多く滑ることができるように、全長の短いリフトの近くに設置されているのも嬉しいポイントだ。
とにかく山が面白い。ターン愛好家のお墨付きのグルーミングバーン
Rider: Yuji Suzuki
石打丸山が長年愛され続ける最大の理由は、とにかく山が面白いということ。壁地形やちょっとした起伏などの地形はあちこちに点在し、斜度もコースバリエーションも豊富。それに加えて圧雪技術も高いので、ハイスピードで流せるグルーミングバーンがターン愛好家に大人気ということは、あまり知られていないかもしれない。特にゲレンデ中腹あたりの緩斜面はカービングし放題! パークやパイプを上達するなら絶対に欠かせない基本スキルの向上にも最適。また、足腰を鍛えるために山頂からボトムまで一気にロングライドするのもアリだ。
あらゆるテレインを遊べるナイター
Rider: Ryo Ishizaka
Rider: Ryo Ishizaka
パウダーを誰よりも楽しみたいなら、昼間だけでなくナイターを狙うのもオススメ。豪雪地帯に位置する石打丸山はシーズン中は雪が激しく降ることも多い。だけど、降雪時でもナイターの照明が灯れば視界がクリアになり、さらに日中よりも人も少ないのでガンガンに攻めることができる。ナイターでの滑走エリアも広く、営業終了時間までサイドヒットやパウダー、グルーミングを楽しむことだって可能だ。朝から晩までパウダー三昧を味わってしまえば、もうトリコにならない人はいない!?
関東圏からアクセスがよく、上手くなるための環境が揃っている石打丸山。関越道の塩沢石打I.C.よりわずか2kmの距離にあり、車ならたったの5分でゲレンデに到着可能。新幹線だと東京から、わずか90分(越後湯沢駅から無料シャトルバスあり)。高速道路のインターを降りてから下道を長時間の運転が必要なゲレンデよりも、実は石打丸山のほうがアクセスはラクと言ってもいいだろう。
まだ行ったことがないという人は、かなり損をしているかもしれない。ターン、ジャンプ、ジブ、パイプ、パウダー…何でも楽しめる石打丸山は、どんなスノーボーダーの願いも欲望も、すべてを受け止めてくれるのだから。行けば必ずわかるはず。それが、新潟・石打丸山の底力だということを!
石打丸山スキー場
新潟県南魚沼市石打1782-2
03-6631-0837 / ishiuchi.or.jp