全開で直下って全力で飛ぶ。重力に逆らい空を裂く。スノーボードならではの醍醐味であるエアーでスタイルを競うのが「Airmix」だ。熱戦を繰り広げた出場ライダーのエアーをKentarou Fuchimotoによる写真とともにここに記録。
Photos by: Kentarou Fuchimoto. Cover Rider: Taku Hiraoka
Special Thanks: Snowbum, Murasaki Sports.
3月30日(土)〜31日(日)、新潟・苗場スキー場にて日本最高峰のエアーコンテスト「Airmix」が2年ぶりに開催された。巨大スパインが登場するビッグイベントだけに国内大会のなかでも注目度の高い大会のひとつだ。大会の舞台となる苗場スキー場のゲレンデのボトムに造成されたキッカーとスパインは少雪の影響で不安はあったものの、イベントコンセプトどおりの存分にブッ飛べるセクションが誕生した。
Airmxの大会ルールは、予選のジャムセッションから勝ち上がったライダー16名が勝ち上がる形式のトーナメントで勝敗を競うというもの。先行が有利となるトーナメント戦となるのだが、後攻も油断は大敵。2019年大会もさまざまなドラマとスタイルウォーズが繰り広げられていた。会場には、歴代の優勝者の村上大輔、角野友基、村上史行、星野文香らをはじめ、日本屈指のコンペティターから名だたるフリースタイラーが特設のスパインでどデカイエアーを魅せてくれた。
決勝トーナメントを見事勝ち上がり、名だたるライダーを抑えて優勝を果たした山根俊樹
Rider: Toshiki Yamane
女子ライダーのなかでも圧倒的なアグレッシブなエアーで存在感を魅せた北原あゆみ
Rider: Ayumi Kitahara
2013年の覇者でハーフパイプ、ナショナルチームのコーチを務める村上大輔。
惜しくも優勝を逃したが、つねにどデカいエアーで会場を沸かせていた
Rider: Daisuke Murakami
フロントサイドを攻め続けたレギュラーフッター、岡本 航のスタイリッシュエアー
Rider: Wataru Okamoto
2017年大会でAirmix史上最高のエアーを炸裂させた角野友基。
ギャラリーの注目度はNo.1
Rider: Yuki Kadono
ストリートのみならず、生粋のオールラウンダーとしての器量を魅せつけたコンラッド・山本
Rider: Conrad Yamamoto
多くのライダーのなかでもド渋なトリックセレクトが光っていた秋山耀亮
Rider: Yosuke Akiyama
メローな人柄からは想像がつかないビッグエアーを魅せていた五輪メダリスト平岡 卓のリラックススタイル
Rider: Taku Hiraoka
Rome SDS Japanのアップカマー鈴木淳宏
Rider: Atsuhiro Suzuki
怪我のブランクをまったく感じさせない大塚 健はスパインの浮遊感を満喫して楽しんでいた
Rider: Takeru Otsuka
クリーンでスタイリッシュ。安定感抜群の宮澤悠太郎
Photo: Yutarou Miyazawa
グーフィーフッター関 功
Rider: Isao Seki
内に秘める気合が溢れていた神宮寺海人はつねに全開のポーク
Rider: Kaito Jinguji
つねになにかを期待させてくれる2005年大会の覇者、Sims Snowboardsのフミオこと村上史行
Rider: Fumiyuki Murakami
全力の絞りでテールを蹴り込むDeath Label近藤勇二郎
Rider: Yujirou Kondo
フリースタイルシーン最前線ライダーたちの滑りを目の前で感じることができる「Airmix」。トップスピードで巨大スパインにフルオーリーでチャージするライダーたちの気合に会場のボルテージはつねに上がりっぱなしだ。十人十色のスタイリッシュなエアーの応酬が、見て感じることができるのは、「Airmix」ならではだろう。まだ会場の空気を味わったことのない方は、トップライダーたちの魂の叫びを会場で体感してみて欲しい。
AIRMIX 2019 リザルト
<Men>
優勝 山根俊樹
準優勝 村上大輔
<Women>
優勝 北原あゆみ
準優勝 富田せな
決勝トーナメントのリザルトはオフィシャルサイトより
Airmix リザルト