EPIC SNOWBOARDING MAGAZINE

タイラー・リンチ Tyler Lynch

TYLER LYNCH「自然に感じられる感覚を思いっきり楽しむこと」

チルで自然体なキャラクターと、ハイレベルかつリラックスしたライディングで日本においても多くのファンを魅了する、タイラー・リンチ。
気の知れた仲間たちと運営するブランド、GBPでの活動で世界へ向けて表現し続けるタイラーにスノーボードのルーツを聞いてみた。

Interview by Epic Snowboarding Magazine, Photo by Kentaro Fuchimoto(Cover) ,Atwosse(Portrait) Special Thanks: Sonik Distribution

 

スノーボードをはじめたキッカケは?
1999年、俺が8歳のころかな。親父がスキー場で働き始めてリフト券もタダでゲットできたから、始めるには最高の環境だったんじゃないかな。毎週のように滑りに行ってたよ。

影響を受けたスノーボーダーとその理由は?
めちゃめちゃ仲がいい友達のひとりなんだけど、ルーカス・マグーンだね。仲間の中でもひとりだけズバ抜けて上手かったし、誰よりも先にスポンサーされたんだ。ローカルの連中はみんな彼に影響を受けたんじゃないかな?

同い年ぐらい?
いや、俺の兄貴と同い年だから、2個上かな。彼と兄貴はスケート仲間でもあり、幼なじみなんだよね。

よく一緒に滑るライダーといえば?
兄貴のディラン…。うーん、でもあれだな、いろんなエリアで超たくさん友達がいるからさ、誰と一番滑るかなんてちょっとわからないかな。仲のいい友達全員でセッションできればいいんだけど、みんなタイミングも合わないしね。でも、いつも仲間と滑ることは間違いないね。

16-17シーズンの北海道の撮影はどうだった?
最高だったよ。ヤバかったね。今回の撮影はどういう風になるのか想像もつかなかったんだけど、カズ(國母和宏)のコンテスト「ZETSURIN」もあったし、マサト(戸田真人)が付きっきりでアテンドしてくれてバッチリだったね。

どんなセッションをしてたの?
最初はレールジャムだと思ったんだけど、仲のいいホーミーたちのセッションで、セットアップも完璧だったし、一晩中セッションしてたよ。その後はスケートスタイルでストリートに繰り出し、いろんなスポットで撮影したよ。

アメリカのスノーボードシーンはどんな印象?
自分たちでビデオパートを作るスノーボーダーたちが山ほどいるよ。みんなつねに新しいスポットやトリックを探してるよね。

 

GBPのクルーは一生涯の仲間だね

 

 

GBPはどう始まって、今はどんな動きをしているの?
地元が同じ仲間で作ったブランドさ。スケート、スノーボーディング。俺たちが育ってきた要素を大事にして、変わること無く同じ仲間で楽しくやって行こうって動きだね。その中でグッズを売ったりして、そのお金でトリップしたり、プロモーションしたりしてるよ。Crew For Life(= 一生涯の仲間)だね。

JSLVはどんなブランド?
このブランドに関わるすべての人間をリスペクトしてるよ。最高のバイブスだし、スケートチームも最高。

自分のお気に入りのビデオパートはある?
バスでトリップしたJSLVのビデオプロジェクトかな。新しいスポットをとにかく攻めてさ、今までで一番印象に残ってる撮影トリップだね。

 

タイラー・リンチ Tyler Lynch

タイラーのアートとモクモクなライフスタイル、スーパースムースなストリートフッテージを収録したフルパート

 

ここでは言えないかも知れないけどグラフィティもやってるの?
しないんだよ、実際は。ペインティングやドローイングはするけど、グラフはしないよ。あえて言うならばストリップのプロジェクトで、バスのフロントとリアの部分にグラフィティを書いたよ。それが最初で最後だね。ストリートでやるには俺はビビリだからね。

 

 

自然に感じられる感覚を思いっきり楽しむこと。そして、それを続けること

 

 

タイラー・リンチ Tyler Lynch

日本でのストリートフッテージやライフスタイルの数々を収録したムービー『GBP-Condensed Soup 2016』

 

この先のトリップとかプロジェクトの予定はある?
スケートもスノーも、両方ひっくるめたようなビデオプロジェクトを実現したいかな。

スノーボードをする上で大切にしてることは?
今を楽しんで、自然に感じられる感覚を思いっきり楽しむことじゃないかな。そして、それを続けることかな。

たしかに、タイラーを見てると本当にナチュラルだよね。
だといいけどね!

 

 


 

tyler lynch タイラー・リンチ
タイラー・リンチ
1991年3月7日生まれ、アメリカ・バーモント州ラトランド出身。地元の仲間、GBPクルーとともに若くして西海岸・カリフォルニアへ拠点を移すと、すぐさま頭角を現したレールヒッター。レイドバックしたスタイルとテクニカルな板さばきがトレードマークのジブシーンのアイコン的存在。
スポンサー:JSLV, Flux Bindings, VESP Outerwear, Electric, GBP Snowboards